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2011年7月

2011年7月15日 (金)

大YAMATO零号無料上映


YouTube: 大ヤマト零号クルー


YouTube: 大yamato零号

クールライフプロジェクト協賛 

えきまえ 無料映画上映会

えきまえKOOCAN(旧生活創庫)にて、「大YAMATO零号」を無料上映します。
飲み物やおやつを持って集まろう!

宇宙暦3199年、我々の住む太陽系を含む天の川銀河(A(アー)銀河)は、資源やエネルギーなどを狙う4つの銀河からやって来た4つの敵艦隊の攻撃により壊滅的な被害を受けていた。味方から「ボロブネ」などとあざけられながらもA銀河最後の艦として参戦した大YAMATO零号は未曾有の危機に立ち向かうこととなる。
●上映日
7月 23日(土),  24日(日)
午後1時30分~午後4時30分
  (事前の申込み等は不要です)
●上映会場
えきまえKOOCAN
(福井市中央1-1-12)
●主 催
   福井映画サークル まちづくり福井㈱
(問合せ:まちづくり福井㈱ ℡(0776)30-0330)

被災されたこども達に贈る絵本やおもちゃを集めます!!
東日本大震災で震災したこども達に、福井の子どもたちが持っているおもちゃを贈ります。集まった絵本やおもちゃは、全国でおもちゃの交換を行っている「かえっこ」が被災地に持参します。
【日時・場所】 7月23日(土)・24日(日)午前1時~午後5時
えきまえKOOCAN
【集めるもの】 こども向けの本・使わなくなったおもちゃ、ぬいぐるみ など
     ※7月31日に宮城県南三陸町で開催される「福興市」の会場で、現地の子ども達に送ります。

ウルトラマン 怪獣大決戦


YouTube: 銀座シネパトス 上映&トークイベント速報!


YouTube: ウルトラ兄弟大決戦しまくり

福井市美術館で16日開幕する企画展「ウルトラマン・アート!」に合わせ、15、16の両日、2夜連続で、午後7時半からJR福井駅西口芝生広場でウルトラマンの野外上映会が開かれます。入場無料。

15日は実相寺昭雄監督作品(上映116分)、16日はウルトラマン怪獣大決戦(同97分)。雨天の場合は翌週の22、23の両日に延期します。終了時間が午後9時をすぎるため、子どもは保護者が同伴すること。
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お問い合わせ先
市中心市街地振興課 0776-20-5677

2011年7月 1日 (金)

新・身も心も 50 

『恋人たち』Les Amants 1958年

3・11以後、暫く演奏会や芝居に行くのを控えていました。実は春分の日前後に野田秀樹の新作『南へ』や井上ひさし・蜷川幸雄コラボの『日本人のへそ』のチケットを入手していた(しかも極上の席!)のですが、安全面の危惧と自分の不安定な気持ちが重なって断念せざるを得ませんでした。東北復興には相当時間がかかりそうですが、過度の自粛は日本経済には逆効果と自分に言い聞かせ、本当に久方振りに演奏会に足を運びました。

英国の俊英指揮者ダニエル・ハーティングとマーラー・チェンバー・オーケストラの演奏は、5年前の来日時に一度聴いています(10月8日、京都コンサートホール)。この時のメイン・プロはブラームス「交響曲第二番」でしたが、今度は何と2日間にわたるブラームス・チクルスで、その初日を聴きました(6月11日、ザ・シンフォニーホール)。

早めのテンポで疾走感溢れる「交響曲第三番」もよかったですが、続く「交響曲第一番」はもう感動の嵐!冒頭から重厚な響きに圧倒しされますが、メリハリを効かした精悍な音作りが冴えています。一切弛緩することなく緊迫した雰囲気で曲は進み、終楽章冒頭でホルンのソロ(30小節目)が聞こえてくると目がうるみ、続いて弦が主題を荘厳に奏する(62小節目)と――あたかも、壊滅的被害を被った日本復活への敬虔なる祈りのようにぼくには聞こえ――堪らず落涙しました。そこからクライマックスまでは息もつかせず一気呵成!元々この「第一番」は大好きで、実演でも5、6回聴いていますが、今まで聴いたどのCDより、どの演奏会よりも素晴らしい名演でした。終演後も拍手喝采鳴りやまず、観客は総スタンディング・オベーションでハーディングを称えていました。May our music strengthen us all and help us to come together and to look ahead in difficult times.「この困難時に、私達の音楽が皆さんとの絆を強め、共に前に進んでいくことが出来ることを願っています」という彼の言葉通り、明日へ向かう力と希望を与えてくれる忘れられないコンサートとなりました。

さて、ブラームスの音楽が劇中使われた映画は幾つかありますが、中でも最も印象的で最も有名になった作品はルイ・マル監督『恋人たち』です。

ぼくは1985年3月に「ルイ・マル監督フェスティヴァル」で初めて本作を観ました(新宿コマ劇場地階にあったシアター・アプルが上映会場)。デビュー作『死刑台のエレベーター』では、ジャズ・トランペッターのマイルス・デイヴィスがラッシュを観ながら即興で演奏した音楽が絶妙の効果を挙げ、第2作『恋人たち』ではブラームス、第5作『鬼火』ではエリック・サティを使うなど、マル監督の音楽センスは抜きんでています。

――夫も愛人も居て裕福な暮らしを送るジャンヌ(ジャンヌ・モロー)は、車が故障した時に偶々通りかかった青年と瞬時のうちに激しい恋に落ち、一夜を共にする。翌日、ジャンヌは家族も財産も全て捨て、青年と共に去っていく――。

初めて会ったばかりなのに、俗世間の全てを投げ打って性の世界にひたすら埋没する二人。マル監督は、「恋人たち」のこのモラルを超越した世界を、陶酔的な映像美で描き観客を魅了します。真夜中の森の中、二人は庭で散歩し、池のボート上で語らい、ジャンヌのベッドで、浴室で愛し合います。庭から浴室まで、二人が愛し合う場面は延々二十分に及びますが、何と台詞無し、ブラームス「弦楽六重奏曲第一番」が甘美に鳴り響くのみ!月明かりに浮かび上がるモローの白いネグリジェ姿を夢幻的に捉えた、アンリ・ドカエの白黒撮影も絶品でした。

映画を浴びて 2011年 6月号 

二つのギャング映画

やまうち かずじ

 

 映画に行こうと車を走らせていたら、ラジオから女性アナの会話する声が流れて来た。相手は福井県出身の俳優片山亨で、今回はルシファー役で映画に出演し、福井県出身の武井あいも出ているという。この映画なら知っている。確か、映画サークル四月号の表紙に紹介されていたギャングものだ。女性アナは、この映画の続編が、ルシファー主役で作成されるといいですねと言っている。私は、この手の暴力映画は好みでなく、二の足を踏んでいたのだが、福井県出身者が二人も出ているとなるとチョット見逃すわけにはいかない。と、当初予定の映画をやめ、車をUターンさせた。途中、ケイタイで上映時刻を確認すると、行くにはまだ少し早い。本屋に寄って時間をつぶし映画館に入った。ギャングといってもジョン・デリンジャー(映画「パブリック・エネミーズ」の主人公)のような銀行を襲う集団とは違い、ケンカ集団のことだった。しばらく観ていたが、お目当てのルシファー役の片山亨も武井あいもなかなか出てくる様子がない。二人とも駆けだしで、目立った役はもらえなかったのだろうか、後で出て来たウェイトレスが彼女だったのかとも思ってみる。そんな変な感じで観終わってしまった。

 納得せず家に戻り、映画サークルの表紙を見て、ようやく合点した。勘違いしていたのだ。私が見たのは佐藤隆太と上地雄輔、石原さとみが出た「漫才ギャング」で、二人(片山亨、武井あい)の出た映画は「ギャングスタ」だった。

「漫才ギャング」は、品川ヒロシ監督で、これが二作目だという。セリフにテンポがあって息をつかせない。さすが漫才出身の監督だ。軽妙なボケとツッコミの会話に景色が流れ、抱腹絶倒、涙を流して笑った。漫才の相方から一方的に解散を告げられ、やけになった飛夫(佐藤)は、トラブルに巻き込まれ留置所送りに・・・そこで同室になった刺青の男(上地)が飛夫の話に鋭いツッコミ。これがなかなかハンパでない。こりゃあイケルと漫才の相方を申し込み、グランプリをめざす。暴力シーンと漫才とがほどよく絡み合い、おかしさが増幅されていた。また、宮川大輔演ずる取り立て屋がしつこく、かつ暴力的で、観ている者までビビらせ、その後、佐藤の恋人役石原さとみの愛らしさが、ビビった私をほっとなごませてくれた。暴力と笑い、緊張と弛緩のバランスがこの映画をパンチのある作品にしているのだと思った。

 さて、日を改めて、仕事帰りに映画館に立ち寄り、ようやく「ギャングスタ」(川野浩司監督)を観ることができた。ギャングスタとは、ケンカに明け暮れるヤンキー高校・明王工業で頂上を制したものに与えられる称号だという。ストーリーは、ケンカがからきしダメな主人公川谷銀二(崎本大海)が、同じく新入生の白石力(久保田悠来)にお前はきっとギャングスタになれると話すところから展開する。私のお目当ての武井あいは、後半の見せ場となるシーンで、銀二たちと張り合う別の高校生グループの一人として登場した。銀二と戦う武井のキックは、メチャ速く、とてもかっこよく、まさに圧巻であった。後で、極真空手の道場の師範だと聞いたが、さすが。家に帰って、ネットで撮影後のインタビューを見ると、武井は初め「俳優さんのキレイな体と顔を傷つけてはいけない」と遠慮気味にキックしていたという。崎本から「気を使わないで本気で来ていいから」と言われてふっきれたという。その後の蹴りのスピードは二倍三倍になり、崎本は何度も飛んでくる恐怖のキックに絶句しながら演技したという。

映画の終盤、ルシファー役の片山は、少年刑務所帰りの「ギャングスタ」役で現れた。顔を帽子で隠す謎の人物で、出演シーンは短かった。これじゃあ片山亨かどうかもわからない。残念至極だ。私も、ラジオのアナウンサー同様思った。「こりゃあ絶対、原作者の新堂冬樹さんに続きを書いてもらわないと、ルシファーは浮かばれない。」と。学園もので保健室は出てくるが、授業風景のない映像が物語の空虚さをあおり、また、ギャングスタを目指す四天王のキャラクターが個性的で、劇画を印象付ける仕上がりになっていた。

新・身も心も 49 2011年 6月号

新・身も心も 49 
『レイジング・ブル』Raging Bull 80年

古くは『傷だらけの栄光』(56年、監督ロバート・ワイズ、主演ポール・ニューマン)『ロッキー』(77年、監督ジョン・アビルデセン、主演シルベスター・スタローン)から、近年だと『ミリオンダラー・ベイビー』(04年、監督クリント・イーストウッド、主演ヒラリー・スワンク)『シンデレラマン』(05年、監督ロン・ハワード、主演ラッセル・クロウ)まで、アメリカ映画はボクシング好きです。社会のアウトサイダーや底辺の人間が、己の腕っ節だけでのし上がっていく筋書きのないドラマ――これがアメリカン・ドリームを彷彿させるからでしょうね、きっと。
第83回アカデミー賞で助演男優賞(クリスチャン・ベール)・助演女優賞(メリッサ・レオ)を獲った『ザ・ファイター』も、実在のボクサー兄弟の転落と再生を描いたドラマです。ボクシング場面の迫力に加え、破天荒な家族を真っ向からエネルギッシュに描いて見応え充分でした。というわけで今回取り上げる温故知新作品は、監督マーティン・スコセッシ、主演ロバート・デニーロの大傑作『レイジング・ブル』です。

世界ミドル級チャンピオンの栄誉に輝き「ブロンクスの猛牛」と呼ばれたジェイク・ラモッタの自伝を基に、彼の激しく数奇な人生を脚色したのはポール・シュレイダーとマルディク・マーティン。
強烈なパンチを武器に勝ち上がっていったラモッタ(デニーロ)は絶世の美女(キャシー・モリアティ)と結婚し、やがてチャンピオンの座に。引退してレストランを始めたものの猜疑心が強くすぐ暴力を振るうので、妻も弟(ジョー・ペシ)も親友も去っていきます。そして今やすっかり中年肥りになった彼はショウに出演する間に過去を振り返り・・・。
はっきり言ってこの主人公ラモッタはサイテーの人間です。この異常なまでの偏執狂的嫉妬心の持ち主は、シェークスピアの『オセロ』が可愛く思えるほど赤裸々で暴力的で、観客は彼に何の共感も抱けません。引退後のラモッタを演ずる為わざわざ体重を25キロ増量した(!)というデニーロは、ラモッタの偏執が乗り移ったかのようにこの厭な主人公に完璧に成りきっていました。
スコセッシがデニーロと組んだ最初期の作品『ミーン・ストリート』73年や『タクシー・ドライバー』76年は、キリスト教的贖罪が隠れたモチーフになっていましたが、本作品もそうです。自分の悪行を贖うかのように敵のパンチを浴び続け、独房の壁に頭を打ちつけるラモッタ=デニーロの姿は、映画史上稀にみる「観客から愛されないヒーロー」として今も鮮烈かつ特異な光を放っています。
同情の欠片にも値しない主人公を演ずるデニーロの異様な迫力と一歩も引けを取らないのが、映像の強靭な美しさ。マスカーニ作曲のオペラ“Cavalleria Rusticana”の美しい間奏曲が流れる中、リング上のボクサーをスローモーションで捉えたファースト・シーンを始めとして、全篇スコセッシの演出とマイケル・チャップマンの撮影は冴えわたります。特にボクシング場面の迫力たるや空前絶後の一言に尽き、スローモーションと細かなカットバックを自在に組み合わせた編集は神業的(編集のセルマ・シューンメイカーは本作でアカデミー賞受賞)。
“American Film Institute”誌は本作を80年代ベスト作品に選出し、つい数年前も米映画史上ベスト・スポーツ映画に輝いたこの作品、何故か日本では玄人筋からも低人気。『タクシー・ドライバー』『ラストワルツ』『グッドフェローズ』をも凌ぐスコセッシの最高傑作を、是非是非一度体感してみて下さい!