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2013年3月

2013年3月28日 (木)

新・身も心も 71 

 新・身も心も 71 『ラヂオの時間』 1997年

 三谷幸喜作・演出の新作『ホロヴィッツとの対話』を観ました(3月16日夜の部、シアターBRAVA!)。ゴッホを主人公にした『コンフィダント・絆』(2007年)、ゲッベルスをとりあげた『国民の映画』(2011年)に続く、海外芸術家シリーズの第3弾です。
 

今回の主人公は、スタインウェイ・アンド・サンズ(世界最高の米国ピアノ製造会社)専属調律師として、ウラディミール・ホロヴィッツを始めグールド、ルービンシュタイン、ゼルキン等、二十世紀のピアノの巨匠達を裏方として支え続けたフランツ・モア。時は、1976年のある夜。舞台は、ニューヨーク郊外のモア宅。

ホロヴィッツ(段田安則)とワンダ(高泉淳子)夫妻が、フランツ(渡辺謙)から夕食会に招かれます。ホロヴィッツは例によって我儘し放題、加えてワンダの高慢な態度も重なって、モアの妻エリザベス(和久井映見)は遂に堪忍袋の緒を切ってしまいます。しかしその後、ワンダが心奥に抱えている「贖罪」が浮かび上がり、モアが幼少期の悲惨な体験を赤裸々に告白するに至り、物語は意外な展開をします――。

子供がそのまま大人になったように我儘し放題のホロヴィッツを、段田はどこか憎めない人間として自然に体現しています。鼻持ちならぬ奥様ぶりを披露する高泉も、段田と名(迷)カップルを成していて上々。愛らしく、感情が素直に現れる和久井は、軽やかなコメディエンヌぶり。そして、根っからの善人で、寛大かつ暖かい心の持ち主を、観客に自然に感じさせる渡辺の誠実な演技。4人のアンサンブルは瑕瑾が無く、芝居を観ることの楽しさを存分に味わわせてくれます。

物語の骨子は、「天才」と彼に振り回される「凡人」の悲喜劇です。しかし三谷は、この悲劇性をシリアスに突き詰めることはしません。例えば、モーツァルトへの愛憎に引き裂かれるサリエリを描いた『アマデウス』や、ワンマン大俳優に献身的に仕える付き人を主人公にした映画『ドレッサー』(ピーター・イェーツ監督、1983年)とは、そこが決定的に異なっています。

三谷幸喜の信条は、無自覚なまま周囲の人間に多大な災厄をもたらす「天才」の物語を重厚厳粛に描くことではなく、寧ろそれを愛すべき人間喜劇と描くことのようです。登場人物が右往左往する物語に巧まざるユーモアをたっぷり用意し、そこに人生の年輪と味わいを加え、大人が楽しめるウェルメイドなシチュエーション・コメディに仕上げています。

では文句なしの大傑作かというと、そこまでの域には達していない気がします。日本版ニール・サイモンとしての才能は充分認めつつも、「天才」を扱った作品としては少し綺麗ごと過ぎないか、そして、この素材はホロヴィッツでなければならなかったか、という若干の疑問が残るのです。

三谷幸喜が日本におけるシチュエーション・コメディの第一人者であるのは、万人が認めるところです。そこで今回の温故知新は、彼の劇場映画初監督作であり最高傑作である『ラヂオの時間』を取り上げることと致しましょう。

「ラジオ弁天」のスタジオでは、まもなく始まるラジオ・ドラマ『運命の女』生放送に向け、工藤ディレクター(唐沢寿明)のもとリハーサルの真っ最中。初シナリオが採用され、脚本家としてデビューすることになった主婦の鈴木みやこ(鈴木京香)は、緊張してリハを見守っています。
準備完了し、あとは本番を待つばかりとなった時、主演女優の千本のっこ(戸田恵子)が突然、自分の役名が気に入らないと言い始めます。プロデューサーの牛島(西村雅彦)は彼女の要求に従いますが、相手役の浜村(細川俊之)も役名も変えろといい出し、舞台設定の熱海はニューヨークに変更になり、プロットは原型を留めないほど改竄され段々収拾がつかなくなってきて・・・。

原作は、1991年に東京サンシャインボーイズ公演のために書き下ろした芝居で、これを三谷自ら映画用に脚色しました。映画『十二人の怒れる男』をこよなく愛する三谷幸喜には、『12人の優しい日本人』という傑作がありますが(1990年三谷作・演出で初演、後に中原駿監督によって映画化された際は脚色を担当)、結果的に本作は、それと双璧の素晴らしい密室シチュエーション・コメディに仕上がりました。

ぼくは、この映画を封切時に観た時、日本でもアメリカ映画のように洒落ていて、スピーディな展開で、ウィットに満ちた台詞の応酬が堪らなく粋で、笑わせて最後にホロっとさせる、そうまるでビリー・ワイルダーのような映画が登場したんだと、欣喜雀躍狂喜乱舞したものです(後に、三谷がワイルダーの大ファンと知って納得)。

舞台と客席が一体となった緊密な空間およびライヴならではの緊迫した時間の推移は、なかなか映画には移し替えにくいものですが、これを映画初監督で見事に成功させた三谷幸喜の才能には、心底恐れ入りました。今後、まだまだ舞台でも映画でも、どんどん傑作を作り出してくれることでしょう。『ラヂオの時間』を凌駕する、新たな密室シチュエーション・コメディの誕生を楽しみに待っています。

映画を浴びて 2013年4月

解析「東京家族」&私の「東京物語」 

 その日、見たいと思っていた映画「東京家族」が公開から一ヶ月を過ぎようとしていた。というのも1月末から2月にかけ親戚の法事や趣味の会合が重なり、見に行く時間がとれなかったからだ。午後から福井映画サークルの会合がある2月17日の朝、ようやくその願いがかなった。

「東京家族」は、山田洋次監督が敬愛する小津安二郎監督の名作「東京物語」をモチーフに現代風にアレンジした映画で、大筋のストーリーは変わらないが、時代背景から登場人物の一部が変更、集約されている。

 瀬戸内海を臨む田舎から出てきた老夫婦が、都会に住み家庭を築いている子供たちを訪ねて歩く旅の中で、親の思いと子の思いのずれを描いている。このテーマは国や時代が変わっても理解できる普遍的なものである。

 あらためて、二つの作品を比べてみよう。モチーフとなった小津監督の「東京物語」は1953年を舞台に展開される。尾道に住む老夫婦平山周吉と、とみに5人の子供がいる設定だ。町医者となった長男幸一、美容師の長女志げ、戦争で亡くなった次男昌二の妻紀子が東京にいて、大阪に三男の敬三、尾道の実家にはまだ嫁に行かない次女京子が父母と住んでいる。

山田監督の「東京家族」は、2012年を舞台にし、ふるさとは瀬戸内海の小島として描かれ、母の名は、とみこ、父や長男、長女はそのままで、次男は昌次として生きて登場し、その彼女が紀子という設定になっていた。兄弟の数は、いまどきに合わせ、兄姉弟の3人である。
幸一が東京にやって来た父と母を連れ横浜見物に出かけようとした矢先、「東京物語」では急患で往診してほしいと玄関先に先生(幸一)を迎えにやってくる。また、「東京家族」では往診依頼は電話で掛かってくる。昭和の人と人の絆が、平成の今、便利さの中で冷めてしまったことを感じた。

また、どちらの作品も周吉は72歳、とみこ(とみ)は68歳の設定だが、「東京物語」の笠智衆と東山千栄子は老け込んだ様子で作成されていたのに対し、橋爪功と吉行和子演ずる二人はいまどきのアラセブン(アラウンド・セブンティ)として若い印象を受けた。

 また、「東京物語」の紀子(原節子)は肉付きがよくたくましいのに比べ、平成の紀子(蒼井優)は手足が細い。特に考慮したものかどうかわからないが、丈夫で働きものの女性像が、平和で豊かな時代の女性像に替えられていた。

 忙しさの中で自分たちでは父と母を見てやれないと考えた滋子(志げ)と幸一は、都会に住む者の感覚で、父と母を「温泉に招待」しようということになった。この温泉は熱海温泉の旅館から、横浜のリゾートホテルに替えられていた。都会の息子と娘が考える楽しみの価値観は、田舎から出てきた両親とは大きくズレていたようで、親たち二人は予定の宿泊を繰り上げ、東京の滋子(志げ)の美容室に戻ってくる。しかし、その日は商店街の飲み会があるとのことで、二人は追い出され、宿無しになってしまうのだった。

「東京家族」に直接表現はされていなかったが、「東京物語」の中の三男敬三が繰り返す「墓に布団は着せられぬ」が主題になっていたようだ。

我が家では、滋賀に住む長男が昨年春に結婚した。人なつっこい性格の息子だったが、結婚を期によそよそしくなり、私たち夫婦の言うことにいちいち反発するようになった。映画の世界はまだいい。もし、私たちが息子たちの住むマンションを訪ねていったとしても「近くのホテルに泊まったら」といわれるのがオチだ。

下の息子は息子で、名古屋に勤め、一人節約してお金をためていると思ったら、いきなり数百万のスポーツカーを買ったのだという。妻に保険のことを電話してきたことでわかった。なんでそんなもったいないことを・・。そんなドラ息子に育ててつもりはない。

私とて、例外ではない。福井を離れず父母と同居しているが、父親の望んだ同じ教師の道を選ばず、父の得意な音楽も、球技も、そして雪吊りで使う男結びさえ引き継がず、詩や文学の世界に遊び、こうして文章を書いている。

今、4月下旬にY温泉で、父の米寿と母の傘寿超えのお祝い会を計画している。長男としてせめてもの罪滅ぼしだ。これが父母の気持ちに沿うかどうか、私の「東京物語」は行ってみて答えを出すことにしよう。

(やまうち かずじ)

2013年4月封切作品

メトロ劇場 
上映中作品

●菖蒲(~4月5日)●東ベルリンから来た女(~4月12日)
●塀の中のジュリアス・シーザー(~4月12日)

4月封切作品
4月 6日~4月19日 二郎は鮨の夢を見る
4月 6日~4月19日 約束 名割毒ぶどう事件死刑囚の生涯
4月13日~4月19日 イラン式料理本
4月13日~4月26日 アルバート氏の人生
4月20日~4月26日 惑星ソラリス デジタルリマスター版
4月20日~5月 3日 カラカラ
4月27日~5月 3日 100万回生きたねこ
4月27日~5月10日 愛について、ある土曜日の面会室
4月27日~5月 3日 最初の人間

テアトルサンク

上映中作品
●オズ はじまりの戦い(3D字幕)●プラチナデータ●ひまわりと子犬の7日間
●コドモ警察●シュガー・ラッシュ(2D吹替)●だいじょうぶ3組●王になった男

4月封切作品
4月 6日 世界にひとつのプレイバック
4月13日 船を編む
4月19日 リンカーン
4月20日 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
4月26日 藁の盾 わらのたて
4月26日 アイアンマン3
4月27日 図書館戦争 LIBRARY WARS

福井シネマ

上映中作品
●恐竜を掘ろう●相棒シリーズ XDAY●ストロベリー・ロード●映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

4月封切作品
4月20日 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル
4月27日 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦

福井コロナシネマワールド

上映中作品

●東京家族●レ・ミゼラブル●恐竜を掘ろう●フライト●すーちゃん まいちゃん さわ子さん●オズ はじまりの戦い●ダイナソー・プロジェクト●ジャックと天空の巨人 ●ひまわりと子犬の7日間●シュガーラッシュ●ボクたちの交換日記●ドラゴンボールZ 神と神

4月封切作品
4月 6日 ジャンゴ 繋がれざる者(R15+)
      キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け 
      逃走車
4月13日 舟を編む
4月19日 リンカーン
4月26日 藁の盾(わらのたて)・アイアンマン3・ジャッキー・コーガン
4月27日 ラスト・スタンド(R15+)戦争と一人の女 

鯖江アレックスシネマ

上映中作品

●ジャックと天空の巨人 ●シュガーラッシュ(2D字幕)●ドラゴンボールZ 神と神●相棒シリーズ XDAY ●プラチナデータ

4月上映作品

4月 6日 遺体 明日への十日間
4月12日 映画はなかっぱ 花さけ!バッカ~ん 蝶の国大冒険
4月19日 リンカーン
4月20日 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル
4月20日 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
4月26日 藁の盾 わらのたて
4月26日 アイアンマン3(2D字幕)
4月27日 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
4月27日 図書館戦争 LIBRARY WARS

敦賀アレックスシネマ

上映中作品
●ジャックと天空の巨人(2D字幕)●シュガーラッシュ(2D字幕)●ドラゴンボールZ 神と神●プラチナデータ

4月上映作品
4月20日 映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル
4月20日 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
4月26日 藁の盾 わらのたて
4月26日 アイアンマン3(2D字幕)
4月27日 図書館戦争 LIBRARY WARS

2013年3月 5日 (火)

2013年3月封切作品

3月封切作品

テアトルサンク
 2日 鈴木先生
 8日 オズ はじまりの戦い(3D)
16日 プラチナデータ ひまわりと子犬の7日間
20日 コドモ警察
23日 シュガー・ラッシュ だいじょうぶ3組
30日 王になった男

メトロ劇場

  2日~15日  情熱のピアニズム
  2日~  8日  二ッポンの、みせものやさん
  9日~15日 セブン・デイズ・イン・ハバナ
  9日~22日  アルマジロ
16日~29日  ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!
16日~29日 デッド寿司 Dead Sushi

16日~22日  秋のソナタ
23日~4月  5日 菖蒲 (紀伊國屋書店、メダリオンメディア)
30日~4月12日 東ベルリンから来た女"Barbara"  (アルバトロス)
30日~4月12日塀の中のジュリアス・シーザー

福井コロナシネマワールド
  1日 フライト(PG12)
  2日 すーちゃん まいちゃん さわ子さん
  8日 オズ はじまりの戦い(3D)
  9日 吉本映画祭 フリーランサーNY捜査線 
15日 クラウド アトラス
16日 ひまわりと子犬の7日間 ダイナソー・プロジェクト ジャッジ・ドレッド(2D)
23日 ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い  ボクたちの交換日記
       シュガー・ラッシュ  ドラゴンボールZ 神と神

福井シネマ
 9日 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)
16日 映画プリキュアオールスターズ New Stage2
23日 相棒シリーズ X DAY  ドラゴンボールZ 神と神

鯖江アレックスシネマ
1日 フライト(PG12)
8日 オズ はじまりの戦い(3Dになるか否かは不明)
9日 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)

15日 しまじろうとフフのだいぼうけん
16日 映画プリキュアオールスターズ New Stage2  プラチナデータ
23日 【3D】シュガー・ラッシュ  相棒シリーズ X DAY  ドラゴンボールZ 神と神

敦賀アレックスシネマ
  8日 オズ はじまりの戦い(3D)
  9日 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)
16日 プラチナデータ
22日 ジャックと天空の巨人
23日 【3D】シュガー・ラッシュ ドラゴンボールZ 神と神

千年未来映画祭 @いまだて芸術館

2013年3月9日、10日

1週間前の3月2日3日、プレ企画として「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに」