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2014年2月

2014年2月14日 (金)

 新・身も心も 81 『エレニの帰郷』(Trilogia II: I skoni tou hronou、2008年)

 

「映画の歴史はテオ・アンゲロプロス監督の前と後によって分かれるのではないか。最初に『旅芸人の記録』を観た時、それほどのショックを受けました」――こう述べるのは東京大学教授藤原帰一氏ですが、ぼくも全く同感です。

ルキノ・ヴィスコンティ(1906~76)、黒澤明(1910~98)、イングマル・ベルイマン(1918~2007)、フェデリコ・フェリーニ(1920~93)がそうであったように、そのフィルモグラフィが一つのジャンルとして世界映画史に超然と聳え立つ存在として、ぼくはテオ・アンゲロプロス(1935~2012)の映画を、畏敬の念を持って見続けてきました。だから、2012年1月24日に撮影中のオートバイ事故により急逝し、アンゲロプロスの新作はもう見ることが叶わなくなったのは痛恨の極みです。しかし幸いなことに、遺作となった『エレニの帰郷』(『エレニの旅』に続く、二十世紀を主題とした三部作〈トリロジア〉第二部)が此の度日本でも公開されましたので、これを機に巨匠アンゲロプロスの軌跡を振り返ってみようと思います(以下は劇場公開された長編作品リストで、日本封切日・劇場およびぼくが観た鑑賞日・劇場を付記しました。なお*がついている劇場は、その後閉館になったことを意味します)。

Theo Angelopoulos Filmography

1970『再現』(110分、日本未公開)

1972『1936年の日々』(110分、日本未公開)

1975『旅芸人の記録』(232分、1979年8月11日 岩波ホール、1980年9月14日 メトロ劇場)

1977『狩人』(165分、1992年11月14日 シャンテシネ2、未見)

1980『アレクサンダー大王』(210分、1982年3月20日 岩波ホール、未見)

1984『シテール島への船出』(140分、1986年2月8日 シネ・ヴィヴァン・六本木*、同年3月23日 シネ・ヴィヴァン・六本木*)

1986『蜂の旅人』(122分、1996年6月22日 シャンテシネ2、未見)

1988『霧の中の風景』(126分、1990年3月24日 シャンテシネ2、1991年11月24日 メトロ劇場)

1991『こうのとり、たちずさんで』(142分、1992年9月19日 シャンテシネ2、1993年2月13日 高田馬場東映パラス*)

1995『ユリシーズの瞳』(177分、1996年3月23日 シャンテシネ2、同年5月24日 ヘラルドシネプラザ50*)

1998『永遠と一日』(134分、1999年4月17日 シャンテシネ2、同年8月23日 下高井戸シネマ)

2004『エレニの旅』(170分、2005年4月29日 TOHOシネマズシャンテ、同年6月10日 OS劇場* 2006年2月18日 リサイタルホール*)

2008『エレニの帰郷』(127分、2014年1月24日 新宿バルト9、同年2月1日 梅田ブルク7)

 古典劇を上演しながら各地を回る旅芸人一座を狂言回しにして、古代神話から現代に至るギリシァ史を、時空を自在に超越して壮大なスケールで語ってみせた『旅芸人の記録』は、公開当時、世界の映画界を驚愕させました。とりわけ徹底したワンシーン・ワンカット――10分を超えるカットはざら――で構築された映像美は観る者全てを圧倒し、再度藤原帰一氏の評言を借りますと、「時間の往復やカメラの長回しによって、ほかの映画とはまるで異なる空間がつくられていました。監督の意識のなかに誘い込まれ、意識の流れに左右されると言えばいいんでしょうか。これが映画だとすればこれまで観てきた映画はいったい何だったのか。そう思うほどの衝撃でした」。  

ただ正直に告白しますと、作品に圧倒されつつも、自分が完全に理解出来たという自信はありません。というのも、ギリシァを含むヨーロッパ、ひいては近代世界史を包括する俯瞰的視座と、絶えず画面を凝視することを求める異様に緊張度が高い映像造形は、観る側にもそれなりの「資格」と「姿勢」が求められていたからです。でも、未熟者の鑑賞者ではありましたが、アンゲロプロスの新しい作品が公開されるとなると、胸ときめかせ劇場に足を運びました。多分それは、ぼくより一世代上のシネマディクト達が、高揚した気分で黒澤やフェリーニの新作に接したのと同じだと思います。  

 アンゲロプロスの映画は、後年になるとより寓話的になり、時には豊かな抒情性を湛え、幾分親しみ易い作風になりました。『エレニの帰郷』は難解ではありますが、ウィレム・デフォー、ブルーノ・ガンツ、ミシェル・ピッコリ、イレーネ・ジャコブの素晴らしい演技アンサンブルと豊かな映像美に浸り、2時間7分の間至福の時を過ごすことが出来ました。

「映画という『第七藝術』は、詩歌・小説・演劇・音楽・パロールを含む、あらゆる種類の芸術が映画の材料となりうるし、芸術のあらゆる分野を映画が結びつける」テオ・アンゲロプロス                          

(稲葉芳明)





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2014年2月11日 (火)

アカデミー賞で思いだすこと

  アカデミー賞のニュースが目につくようになると思い出すことがある。

もう5年前になるが、私が関係する豊地域に伝わる3つの民話を、短い映画に撮った。スタッフも役者も地域に住む素人ばかりであった。その作品を東京ビデオフェスティバルに応募したところ、1本が佳作に選ばれた。福井県から入賞したのは22年ぶりで、県内のいくつかのマスコミが大きく取り上げてくれた。

 受賞できたのはシナリがよかったとか(作者は私)、役者の演技が素晴らしいとか(役者を捜してきたのも私)、何か優れたものがあったからだと思っていた。だが取材を受けるうち、マスコミの人から入賞の理由を知らされた。フェスティバルの主催者は、各マスコミに受賞の理由を明かして報道を要請していたのだ。

 さて、受賞の理由は、地域に伝わる民話を映像で残したのがよかったというものだ。これを聞いて、入賞の喜びで膨らんでいた胸が少ししぼんだ。芸術性はなかったのか。作品そのものに、魅力はなかったのかと。

 そのうち、マアいいか。みんなが喜んでくれるのだから、と思いなおした。時はアカデミー賞にノミネートされた作品が、テレビのニュースで流れるころであった。そこで、祝賀会のアトラクションとして、1回きりの豊アカデミー賞を創設することを思いついた。賞をあげたい人が二人いた。主役でも脇役というほどでもない、火葬場のまわりで幽霊の衣装を着て踊ってくれた女性である。薄暗い杉木立ちに囲まれて建つ朽ちかけた火葬場。そのまわりを白い衣装と、頭に三角布をつけてゆっくり踊る老女たち。幻想的な場面として、なくてはならなかった。

 撮影が終わったとき、彼女たちは言った。「今度はドザエモンでもいいから、もっと出番がほしい」と。どんな役でも演じるのは面白いようだ。

 祝賀会当日、会場が盛り上がっているところで、いよいよ豊アカデミー賞の授与である。役者さん一人ひとりを紹介し、発表である。誰が受賞するのか一部の人しか知らない。発表するのは3作品の監督だ。おどけたふりで封筒に鋏を入れる。役者さんたちは緊張と期待のまなざしで見つめている。お祝いにかけつけてくれた人たちも息をつめている。

 さあ、発表。監督に呼ばれた女優さんは、両手で胸を抑えながら、レンタルで借りた赤い絨毯を踏んで舞台へくる。「豊アカデミー賞女優賞」と、二段に刻んだ盾を受け取っても、感想も言えないほどびっくりしていた。

 祝賀会が終わってから、二人の女優さんは「こんな嬉しいことはない。死んだらこの盾を棺おけに入れてもらう」と口をそろえて言った。アカデミー賞の発表があるころになると、決まって思いだす。「ドザエモンでもいいから、もっと出番がほしい」。ドザエモンの役もなく、彼女たちの女優体験は終ってしまった。だが、一生のうちの点のような時間を女優として生きたことは楽しかったのだろう。素人映画も悪くない。アカデミー賞発表のころになると、彼女たちの幽霊の踊りを思い出す。

(中島美千代)





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2014年2月 6日 (木)

2014年2月封切

 

メトロ劇場

2月上映作品 ●パッション(R15+)●ランナウェイ 逃亡者(2月7日まで)

2月 1日~2月14日 トランス(R15+)

2月 8日~2月21日 ルートヴッヒ

2月15日~2月28日 もうひとりの息子 

2月15日~2月28日 麦子さんと

2月22日~3月 7日 母の身終い

2月22日~3月 7日 セッションズ(R18+)      

テアトルサンク

2月上映作品

●かぐや姫の物語 ●TRICK-劇場版-ラストステージ●ジャッジ!●エンダーのゲーム●黒執事 ●小さいおうち●アメリカン・ハッスル●ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE●カノジョは嘘を愛しすぎている

2月封切作品

2月 1日 マイティー・ソー:ダーク・ワールド(3D字)

2月 7日 ラッシュ プライドと友情(字幕版)

2月 7日 スノーピアサー

2月14日 エージェント:ライアン

2月15日 ゼロ・グラビディ 3D字幕版

2月15日 土竜の唄 潜入捜査官 REIJI

2月22日 鑑定士と顔のない依頼人

2月28日 ホビット 竜に奪われた王国

福井シネマ

●獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ ●利休にたずねよ(2月7日まで)●清州会議●永遠の0

2月 1日 抱きしめたい ―真実の物語

2月 1日 僕は友達が少ない

2月 8日 BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-

福井コロナシネマワールド

2月上映中作品 

●劇場版「ペルソナ3」第1章●キューティー&ボクサー ●小さいおうち●マイヤーリング 字幕 ●ゲノムハザード ある天才科学者の5日間 ●エンダーのゲーム (字幕&吹替)●獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! ●黒執事 ●ジ、エクストリーム、スキヤキ●ジャッジ!●大脱出 字幕 ●プレーンズ(吹替)●武士の献立●ゼロ・グラビティ 3D 吹替 ●利休にたずねよ●キャプテン・フィリップス ●キャリー

2月封切作品

2月 1日 マイティー・ソー:ダーク・ワールド 

2月 1日 MIA

2月 1日 ゆるせない、逢いたい。

2月 1日 モラトリアム たま子

2月 7日 ラッシュ プライドと友情 (字幕&吹替版)

2月 8日 BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-

2月 8日   劇場版 TIGER & BUNNY ‐The Rising

2月 8日 DRAGON FORCE

2月 8日 セブンデイズ・リポート

2月14日 エージェント:ライアン

2月15日 THE ICEMAN 氷の処刑人

2月15日 神様がくれた娘

2月15日 大統領の執事の涙

2月22日 劇場版 仮面ティーチャー

2月22日 ジョバンニの島

2月22日 キック・アス ジャスティス・フォーエバー (R15+)

2月28日 ホビット 竜に奪われた王国

鯖江アレックスシネマ

2月公開作品 ●小さいおうち●黒執事●エンターのゲーム●獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ ●TRICK トリック -劇場版- ラストステージ●ジャッジ! ●かぐや姫の物語 ●ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE ●永遠の0 ●HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION

2月封切作品

2月 1日 抱きしめたい ―真実の物語―

2月 1日 マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2D字幕版)

2月 7日 ラッシュ/プライドと友情 (字幕版&吹替版/PG12)

2月 8日 BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-

2月14日 エージェント:ライアン 

2月15日 土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI

2月22日 キック・アス ジャスティス・フォーエバー(R15+)

2月28日 ホビット 竜に奪われた王国

敦賀アレックスシネマ

2月封切作品

●黒執事 ●TRICK トリック -劇場版- ラストステージ●かぐや姫の物語 ●ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE●永遠の0

2月 1日 抱きしめたい ―真実の物語―

2月 1日 マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2D字幕版)

2月 7日 ラッシュ/プライドと友情 (字幕版&吹替版/PG12)

2月14日 エージェント:ライアン 

2月15日 土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI

2月28日 ホビット 竜に奪われた王国





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