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2014年5月19日 (月)

新・身も心も 84 “THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE”

 

 “TIME”誌恒例の‘THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE’が発表されました(2014年5月5日・12日合併号)。

巻頭、Nancy Gibbs編集長が「世界で最も影響力を持つ人々のリストであり、最も強大な力を有する人々のリストではない」と述べていますが、オバマ氏やプーチン氏、あるいはキム・ジョンウン氏が選ばれているのは――肯定否定・好悪のほどはともかく――誰しも納得する顔触れでしょう。されど、かのMiley Cyrus嬢が挙がっているのをみると、「世界で」ではなくて「アメリカで」だろうし、「影響力」には「お騒がせ度」も含まれるのか、と茶々を入れたくなりますよね。

自分は、高邁な理念を持つ政治家・活動家の方々への尊敬の念は惜しまぬものの、俳優や歌手などエンタメ系分野の面子のほうについつい目が行きがちです。私以外にもこのような読者は多々いると思われますので、そこに話を絞って少し雑感を記してみます。

まず歌手で挙がっているのは、Beyoncé, Pharrell Williams, Mike Cyrus, Carrie Underwoodの4人。意外だったのは、今回の「100人」には映画業界人が例年より多く含まれている点で、俳優はBenedict Cumberbatch, Kerry Washington, Amy Adams, Robin Wright, Matthew McConaughey, Yao Chen, Robert Redfordの7人。監督はAlfonso CuarónとSteve McQueen。プロデューサーはMegan Ellinson(『ゼロ・ダーク・サーティ』や『ザ・マスター』の製作者)。演劇関係者では、Diane Paulus(来日公演も行われた『HAIR』や『ピピン』のリヴァイヴァルで絶賛を集めた演出家)とRobert Lopez and Kristen Anderson-Lopez(ヒット・ミュージカル“The Book of Mormon”の作詞作曲家コンビ、というより『アナ雪』を手掛けた夫妻!)がリストに名を連ねています。

キュアロン監督やマコノヒー、ロペス夫妻のようにオスカーを獲った今最も旬の人を挙げている一方、長い長いキャリアを誇るレッドフォードも入っていたりと、このバラケぶりが全体として不思議なバランスを保っているように映るのが、いつもながら‘The TIME 100’の特徴。

そしてそれ以上にウリなのが、「100人」を紹介する一文を誰が執筆しているかということ。例えばオバマ大統領がローマ教皇に、U2のボノがナイジェリアの経済学者ンゴジ・オコンジョ・イウェアラに賛辞を呈しているというのは、さすがTIMEならではの豪華な組み合わせ。中でも、「女性指導者が増えれば世界はさらによくなるだろうし、ヒラリー・クリントンはその実現に手を貸せる人」(A world with more woman leaders will be a better world, and Hilary Clinton is helping make that possible.)というマララ・ユサフザイ――彼女自身も「100人」に選ばれている――の言葉は、文字通り九死に一生を得ながら冷酷無慈悲なタリバンと闘っている彼女なだけに、大きな説得力があって感銘を受けます。

――自分が25歳の時、二人の素晴らしい俳優と仕事をする機会があった。その時は、二人が夫婦であることも10歳になる息子がいることも知らなかったが、それから30年経ち、少年は「ベネディクト・カンバーバッチ」として今活躍している――こう記すのは、『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したコリン・ファース。まるで上質のエッセイを読むような一篇です。

このように印象に残ったエピソードやフレーズを列挙していけばキリがないのですが、100篇の中から最も印象に残ったものを一つだけ選ぶとすれば、大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインがロバート・レッドフォードのことを綴ったものになるでしょう。ワインスタインは以下のように記しています――「レッドフォード無くしてはサンダンス映画祭はこの世に存在せず、スティーヴン・ソダーバーグ、クエンティン・タランティーノ、ケヴィン・スミス、ディヴィッド・O・ラッセル、ポール・トーマス・アンダーソン等々の第一線の監督達は輩出されなかった。この2013年には、『オール・イズ・ロスト』の素晴らしい演技で世間を再び瞠目させた。ただ、彼には欠点が一つある。それは、この20年の間私は幾度となく昼食を共にしてきたが、彼は一度たりとも勘定をもったことが無いことだ。もし幸運にも、レッドフォードと時間を過ごせる機会を持てたら、俳優と監督・プロデューサーの二足草鞋を履く草分けとなった伝説的人物から、映画製作について有益で素晴らしい話が聞ける。ただし、支払いの心づもりだけはお忘れなく」

来年は、どのような顔触れが居並ぶ100人のリストになるでしょうか。そして誰がその100人を紹介しているでしょうか。年末のBest Books / Music / Movies of the yearと並び、毎年楽しみにしている名企画です。












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